ワンちゃんネコちゃんの歯の健康について
2008年3月29日 土曜日
みなさんのおたくのワンちゃん、ネコちゃんの歯は健康ですか?
最近、犬猫の歯周病、歯肉炎が増加しています。
ペットの高齢化が進み、その予防のための「歯みがき」が常識になりつつあります。
歯周病や歯肉炎がどういう病気か御存じですか?
私たち人間にも起こる病気ですが、人間では虫歯の方が発生数が多いようです。
ところが、イヌ、ネコでは虫歯はほとんど発生がありません。
一方、歯周病・歯肉炎は、イヌ・ネコでは多く見られます。
歯周病や歯肉炎の発生には歯石が大きく関与しています。
歯石は食餌の際の食べ物のカスが口の中の細菌などによって変成し、歯に固着したものです。
つまり、歯周病・歯肉炎の発生の流れは
食餌 → 歯石の付着 → 歯周病・歯肉炎
したがって、一連の流れを断ち切ることで、歯周病・歯肉炎は予防できるのです。
そのタイミングは上の流れ図でみると、矢印の段階になります。
1. 食餌から歯石を生成させない
2. ついてしまった歯石は除去する
対処のポイントはこの二点です。
その内の1は飼主さんに取り組んでいただくことです。
どのような方法があるのか確認してみましょう。
いかがでしょうか?
これらの方法を行っていただけると、歯石の付着は必ず防げることでしょう。
なかなか毎食後とに実施することは難しいかも、と敬遠せずにチャレンジしてみてください。
習慣づけるコツは
1. ペットに警戒心を抱かせないように遊び感覚でう。イヌネコとのコミュニケーションの一環として行ってください。
2. あくまでイヌネコと飼主さんの両方が慣れる必要があるのでいたずらに時間をかけ過ぎない。
さて、では歯石が付着してしまった場合はどのような対処が必要でしょうか。
まず、歯石が付着した状態で歯みがきをしても、ほとんど歯石はとれません。したがって、歯周病・歯肉炎発生の道筋を断つことは出来ません。
この場合、まず動物病院で歯石の除去を行うことをお勧めします。まずは歯科検診を受けてみてください。
そして歯石を完全除去した後に、歯みがきを開始しましょう。
詳しい内容については、当院スタッフにお気軽にお聞きください。